今月のおすすめbook10
2010年1月

めくらやなぎと眠る女 めくらやなぎと眠る女
村上春樹(新潮社)

「象の消滅」に続いてニューヨークで編まれた。著者自選短篇集。短編作家・村上春樹の手腕がフルに発揮された粒ぞろいの24篇を、英語版と同じ作品構成で贈る。「野球場」(1984年発表)の作中小説を、実際の作品として書き上げた衝撃的な短篇「蟹」、短篇と長篇の愉しみを語ったイントロダクションなど、本邦初公開の話題が満載!
(1,400円-本体価格/1,470円-定価)


SOSの猿 SOSの猿

伊坂幸太郎(中央公論新社)

家電量販店店員・遠藤二郎は、イタリアで修行した「エクソシスト」という顔を持つ。ある日、知り合いの引きこもり青年・眞人の悪魔祓いを依頼される。一方、システム会社社員・五十嵐真は、20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事故の調査を命じられる。眞人の部屋で「西遊記」を発見する遠藤。そして五十嵐の前には異形の猿が…。これは現実か妄想か。伊坂幸太郎最新長篇。
(1,500円-本体価格/1,575円-定価)

アバター アバター
山田悠介(角川書店)
クラスで一番地味な道子は、高校2年生で初めて携帯電話を手に入れた。クラスの女王様から紹介されたSNSサイト「アバQ]に登録した日から道子の毎日は一変し、自らの分身「アバター」に夢中になっていく。罪を犯し大金を手に入れ「アバター」を華やかにすることで、クラスの女王に君臨するのだが…。ベストセラー作家・山田悠介の最新作。
(1,100円-本体価格/1,155円-定価)

日本の論点2010 日本の論点2010
文藝春秋編(文藝春秋)
2010年、ついに実現した政権交代。民主党政権の政策は、日本社会のしくみを大きく変えるものである。この変化の先を読むために必要なのは、ネット検索で得られる「知識」でなく、その背景について深い理解と現実への応用力を兼ね備えた「見識」にほかならない。最高の執筆陣による120の直言・予測・大反論。
(2,762円-本体価格/2,900円-定価)

バカはなおせる バカはなおせる
久保田競(アスキー・メディアワークス)
世の中に出回っている脳の情報、脳の本、脳のドリルの大半は信用できない!脳機能の日本最高権威がついにその真相を語る!真に脳の働きが良くなる毎日の過ごし方や各年代で脳を最高に発達させる習慣など長年の研究をもとに健康・長生きになるノウハウをやさしく語る、目からウロコの決定版。
(1,200円-本体価格/1,260円-定価)

「阿修羅像」の真実 「阿修羅像」の真実
長部日出雄(文藝春秋)
半世紀ぶりに興福寺を出た阿修羅像は、全国を回り、160万人を動員した。時代を超え、見るものを惹き付ける秘密は何か。日本人に最も愛される仏像のモデルは誰か?その寄せた眉根の「悲哀」が物語るものは?興福寺建立から東大寺大仏までの天平の世に「日本的なるもの」の源流を解き明かす。
(780円-本体価格/819円-定価)

新型インフルエンザ救急ブック あ〜ぁ、楽天イーグルス
野村克也(角川書店)
2009年日本プロ野球最大の話題は楽天・野村監督の進退問題であろう。2006年の監督就任当時、まだ弱小球団だった楽天は「野村再生工場」で再生され、4年後の2009年にはシリーズ2位でクライマックスシリーズ進出を果たす。しかし、「契約満了」で野村監督は退任となった…。進退問題の内幕をあますことなく書き下ろした渾身の一冊!
(705円-本体価格/740円-定価)

孤宿の人 (上)(下) 孤宿の人
宮部みゆき(新潮社)
讃岐国・丸海藩。江戸から金毘羅代参に来た9歳のほうは、この地に置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、ほうの面倒をみてくれた井上家の琴絵が毒殺される。折りしも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩に入領しようとしていた。やがて、領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ…。著者の時代小説最高峰、感涙の傑作。
(上:743円、下:781円-本体価格/上:780円、下:820円-定価)

ブラックペアン1988 ブラックペアン1988 (上)(下)
海堂尊(講談社)

バブル真っ盛りの1988年。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科教室に、帝華大の高科講師が新兵器を手土産に送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」をつかえば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるというが…。ベストセラー「チーム・バチスタの栄光」に繋がる超医学ミステリー。
(各419円-本体価格/各440円-定価)


シアター! シアター!
有川浩(アスキー・メディアワークス)
小劇団「シアターフラッグ」。ファンも多いが、300万負債を抱えて解散の危機が迫っていた。主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧に金を貸す代わりに2年間で劇団の収益から300万返せない場合は、劇団を潰すという条件を出した。新人・プロ声優や一癖も二癖もある劇団員たちと、鉄血宰相として司も加わり、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。渾身の書き下ろし。
(610円-本体価格/641円-定価)