| 約束して。必ず、生き抜くと。1942年夏、50年もの間、公式に認められなかった事件がある。1942年にフランス政府によって行われた史上最大のユダヤ人一斉検挙だ。95年にシラク元大統領がフランス政府の責任を認めるまで事件はナチスドイツによる迫害のひとつだと捉えられていた。歴史の陰に知られざるもうひとつの暴挙がか隠されていたのだ。いったいフランスは何をしたのか?何と引き換えに、何を目的に罪のない尊い命を差し出したのか─?「子供たちに、もう一度生命を与えたい」監督の祈りにも似た想いに共感して集結した、生き残った一人の男性とフランスを代表する豪華キャスト。ナチス占領下のパリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務づけられた。11歳のジョーは星をつけて学校に行くのが嫌だったし公園や映画館、遊園地への立ち入りが禁じられたことに腹を立てていた。何かが変わろうとしていることはわかっていた。それでもジョーと家族は、ささやかな幸せが続くことを信じていた。フランス警察の荒々しいノックの音に、たたき起こされるまでは─。1942年7月16日、夜明け前のパリではじまったユダヤ人一斉検挙。子供も女性も、赤ん坊さえも、1万3,000人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)に押し込められ、5日間、水、食糧もなく放置された。自らも検挙されたシェインバウム医師が一人で、人々の治療を引き受けていた。そこに赤十字から派遣された看護師のアネット・モノが加わるが、とても追いつかない。だが、それは信じ難い出来事の、ほんの始まりに過ぎなかった─。 |