おすすめbook10
2010年7月

夜行観覧車 夜行観覧車
湊かなえ(双葉社)

父親が被害者で母親が加害者…。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相があきらかになる。本屋大賞受賞作『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
(1,500円-本体価格/1,575円-定価)


母─オモニ─ 母─オモニ─

姜尚中(集英社)

「お前とふたりだけの話ばしたかったとたい。」穏やかな老後を迎えた母。体温が熱かったあの時代の記憶を呼び覚ます…。「在日」として生きてきた親子二代の軌跡を辿り、母とは、そして家族とはなにかを問う、著者初の自伝的小説。
(1,200円-本体価格/1,260円-定価)


くじけないで くじけないで
柴田トヨ(飛鳥新社)
「人生いつだってこれから」…NHKラジオ深夜便「列島インタビュー」で紹介され大反響!98歳の処女詩集。トヨさんがつむぎ出すみずみずしい言葉の数々。こんな時代だからこそ読んでおきたい、一日一日の心の糧になる詩。産経新聞「朝の詩」で感動の声が続々集まった詩の待望の単行本化。
(952円-本体価格/1,,000円-定価)

これからの「正義」の話をしよう これからの「正義」の話をしよう
マイケル・サンデル(早川書房)

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?これは「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。金融危機、経済格差、テロといった現代世界を覆う無数の困難の奥にはつねにこうした哲学の問題が潜んでる。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける超人気講座「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー。
(2,300円-本体価格/2,415円-定価)


日本経済の真実 日本経済の真実
辛坊治郎・辛坊正記(幻冬舎)
暴論・亡国論に騙されないための日本経済入門!「政府の借金は786兆円」「国債が払い戻せなくなる日」「なぜ少子化が悪いのか」…誰でも気になる問題を図表など用いてわかりやすく解説。読売テレビ解説委員長・辛坊治郎氏と日本総研情報サービス代表取締役専務・辛坊正記氏兄弟による共著。
(952円-本体価格/1,,000円-定価)

小沢一郎 50の謎を解く 小沢一郎 50の謎を解く
後藤謙次(文藝春秋)
政治とカネ、心臓病、側近斬り、テレビ嫌い、辞任カード、田中角栄、妻、父親、中国、アメリカ、創価学会、天皇…50のキーワードで、永田町を牛耳る独裁者を徹底解剖。繰り返し流される重病説の真相、鳩山首相との意外な関係まで、30年に及ぶ膨大な取材データを基に「剛腕」を解剖した「小沢一郎研究」の決定版。
(750円-本体価格/788円-定価)

日本人へ 国家と歴史篇 日本人へ 国家と歴史篇
塩野七生(文藝春秋)

夢の内閣をつくってみた。大臣たちは、私が慣れ親しんできたローマの皇帝にする。治者とは?戦略とは何か?未曾有の経済危機に直面した日本が突き当たる問題の答えは、歴史が雄弁に物語っている。大評判「日本人へ リーダー篇」につづく21世紀の「考えるヒント」。
(850円-本体価格/893円-定価)


空色勾玉 空色勾玉
荻原規子(徳間書店)
輝の大御神の双子の御子と闇の氏族とが烈しく争う戦乱の世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女・狭也。輝の宮の神殿に縛められた<大蛇の剣>の主、稚羽矢との出会いが狭也を不思議な運命へと導く…。日本のファンタジー最大の問題作、待望の文庫化!
(686円-本体価格/720円-定価)

空色勾玉 夕映え 上・下
宇江佐真理(角川春樹事務所)

江戸の本所に「福助」という、おでんが評判の縄暖簾のお店があった。女将のおあきは、元武士で岡っぴきの亭主と息子の良助、娘のおてい、そして常連客に囲まれて、つつましいが、幸せな暮らしをしていた。しかし、江戸から明治に変わる時代の大きな波に、いやおうなしに巻き込まれていく…。江戸の市井を描いた傑作時代長編。
(各552円-本体価格/各580円-定価)


わが孫育て わが孫育て
佐藤愛子(文藝春秋)
「桃ちゃん、サンタクロースは本当にいるのかな?」「いるといないのせめぎあいなのよ、今んとこ」おばあちゃんにもいろいろあるのね、と孫はいう。今の子供は忙しい?「自分探し」に「癒し系」?活力を喪った若者には、日本人の誇りと底力を示さねば。円熟の日常エッセイ。
(514円-本体価格/540円-定価)



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