今月のおすすめbook10
2004年12月
秋に墓標を 秋に墓標を
大沢在昌(角川書店)

愛犬と共に勝浦で静かな生活を送っていた松原龍は、浜辺で見知らぬ女と出会う。その女・内村杏奈に惹かれてゆく龍だったが、ある企業の会長から逃げてきたという彼女は、その手のものにつれ去られてしまう。復讐でもなく、正義でもなく、ただ彼女への思いを確かめるためだけに、龍は敵の渦中へと飛び込む…。渾身の長編冒険譚。
(980円-税込)


海猫 (上)(下) 海猫

谷村志穂(新潮文庫)

函館から峠を越え、漁村・南茅部に嫁いできた薫。逞しい夫、邦一に身も心も包まれて、漁師の妻としての暮らしに馴じんでゆく。しかし移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟・広次のまっすぐな気持ちに惹かれてゆく。禁断の愛に身を投じた薫の運命は…。映画の公開中の恋愛大河小説。
(上…540円-税込/下…580円-税込)


松本清張傑作短篇コレクション
松本清張傑作短篇コレクション (上)(中)(下)
宮部みゆき責任編集(文春文庫)

「砂の器」「黒革の手帖」とTVドラマ化が続き、再び注目を浴びている社会派推理の巨匠・松本清張。その傑作短篇を、物語小説の第一人者であり、大の清張ファンでもある宮部みゆきが、選びに選び、全てに解説をつけた一粒で二度おいしい作品集。これを読破すれば、あなたも清張通に!
(上中下…700円-税込)


日本の鉄道名所100を歩く 日本の鉄道名所100を歩く

川島令三(講談社+α新書)

思わず行ってみたくなる北海道列車の旅をはじめ、新幹線線路にも踏切があるなどの鉄道雑学、通がうなる日本各地の鉄道名所を100個厳選。鉄道博士を自認する著者ならではのマニアックな視点からの好奇心を直撃する名所めぐり。
(880円-税込)


オニババ化する女たち オニババ化する女たち
女性の身体性を取り戻す
三砂ちづる(光文社新書)

「負け犬」の次は「オニババ」?未婚・少子化現象で、女としての本来もつからだの機能(たとえば出産など)を使わない女性が増えている。しかし、からだの「女としての性を生きる」という意思を無視しつづけるとからだのもつエネルギーが行き場を失い、あちこちに弊害が出てくることになる。女性のからだについて再考する、女性必読の書。
(756円-税込)


くらしの法律百科 くらしの法律百科
監修/鍛冶良堅、鍛冶千鶴子
(小学館)

日常生活からビジネスシーンまでくらしのあらゆるトラブルをQ&A形式でわかりやすく解説。生活シーン別立体目次で、知りたい法律がすぐ引けます。困った時に相談できる連絡先をまとめた巻末付録「いざというときの相談先一覧」収録。
(4,830円-税込)


国語辞書事件簿

国語辞書事件簿

石山茂利夫(草思社)

「広辞苑」の前身である「辞苑」が密かに模倣していた3冊の辞書は何か?名辞書の呼び声高い「例解国語辞典」を襲った信じがたい悲劇とは?ミステリーの謎解きを思わせる手際であぶりだされる国語辞書をめぐる「事件」の真相。
(1,890円-税込)


I'm sorry, mama.
アイム ソーリー、ママ

I7m sorry mama.
桐野夏生(集英社)

児童保育施設の保育士だった美佐江が自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。事件の背後に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、アイコの姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。孤独な女性の心の暗やみを疾走感あふれる筆で描く問題作。
(1,470円-税込)


なんくるない なんくるない
よしもとばなな(新潮社)

心ここにあらずの母。不慮の事故で逝った忘れ得ぬ人。離婚の傷が癒えない私。野生の少女に翻弄される僕。四つの物語のなかを沖縄の光と風が通りすぎてゆく。「なんてことないよ、どうにかなるさ」人が、言葉が、声にならない声をかけてくる。何かに感謝したくなる、滋味深い物語の贈り物。生きることに少し疲れたあなたへ。
(1,365円-税込)


バーティミアス
ゴーレムの眼

バーティミアス

ジョナサン・ストラウド
(理論社)

<サマルカンドの秘宝事件>から2年、若きエリート魔術師となった14歳のナサニエルは、多発するレジスタンス事件を解決するため捜査にのりだした。そのいっぽう、正体不明の凶悪な化け物がロンドンを破壊し始めた。何者かが巨大ゴーレムの目に呪文をふきこみ、復活させたのだった…。
〈1,995円-税込〉