今月のおすすめbook10
2008年7月

東京島 東京島
桐野夏生(新潮社)
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか…。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描く傑作長篇誕生!
(1,400円-本体価格/1,470円-定価)

耳をふさいで夜を走る

耳をふさいで夜を走る
石持浅海(徳間書店)

並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。標的は、谷田部仁美、岸田麻理恵、楠木幸。「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない!しかし、計画に気づいたと思われる奥村あかねが、それを阻止しようとした事によって、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。本格ミステリーの気鋭が挑んだ、戦慄の連続殺人ストーリー。
(1,600円-本体価格/1,680円-定価)


荒野 荒野
桜庭一樹(文藝春秋)

恋愛小説家の父と暮らす12歳の少女・山野内荒野。中学の入学式に向かう電車で彼女は一人の少年に助けられる。教室で再会した彼は、なぜか氷のような視線を荒野に投げかけてくる…。「子供」が「少女」にかわる、本人にもわからない臨界点。「恋」「青春」そして「女」というものを全く新しい姿で描きだす、感動の直木賞受賞第一作。
(1,680円-本体価格/1,764円-定価)


たった一人の大きな力

たった一人の大きな力
蓮見太郎(宝島社)

たった一人で巨大な宮殿を作った人、たった一人で森を守った人、たった一人で世界一速いバイクを作った人…。世界にはたった一人で頑張った仲間がたくさんいる。大きな勇気をくれる30人の本当の話を、写真と文章で紹介。笑われたり馬鹿にされたりしても、信念のままにやり続けた人たち。「自分一人頑張ってもどうにもならない」と思っている人にこそ読んでもらいたい一冊。
(848円-本体価格/890円-定価)


nakata.net 06-08 nakata.net 06-08
中田英寿(講談社)

衝撃の引退から2年。世界に旅に出た中田には、訪れた街で多くの友人ができた。その瞬間から、そこでおきている様々な問題は、自分とかけ離れた遠い国の話ではなく、身近な友人を苛む問題として向き合うようになる。旅で得た答えとは…「なにかできること、ひとつ。」中田英寿と沢木耕太郎の対談も特別収録。
(1,429円-本体価格/1,500円-定価)


鬱の力

鬱の力
五木寛之・香山リカ(幻冬舎)

「鬱の気分」が日本を覆っている。「鬱」=悪と思われているが、本当にそうだろうか?「鬱」こそ人間の優しさ、内面的豊かさの証しではないか?同じ問題意識を抱いた作家と精神科医が、うつ病の急増、減らない自殺など、日本人が直面する心の問題を徹底的に語りあう。「鬱」を「明日へのエネルギー」に変える、新しい生き方の提案。
(740円-本体価格/777円-定価)


雨の日も、晴れ男 雨の日も、晴れ男
水野敬也(文藝春秋)

二人の幼い神のいたずらで不幸な出来事が次々起こるアレックス。だが、リストラされても、家が焼けても、妻子が出て行っても、彼は常に他人を楽しませ、前向きに生きていた。その様子を見た二人は、全知全能の神ゼウスの制止を振り切って…。人生で一番大切な事は何かを教えてくれる「笑えて」「泣けて」「タメになる」エンターテイメント小説!
(562円-本体価格/590円-定価)


さまよう刃

さまよう刃
東野圭吾(角川書店)

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の電話で犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える…。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長篇。
(705円-本体価格/740円-定価)


レット・バトラー レット・バトラー 1・2巻
ドナルド・マッケイグ
(ゴマブックス)

チャールストンの大農場主の長男・レット。奴隷を酷使する父に反抗して実家から勘当される。南部を旅立ち、商人として各地を放浪するレットは、持ち前の商才を発揮し、ひとかどの男となる。南部を立ち寄ったレットは、スカーレットという美しい少女と衝撃的な出会いをするが…。米国史上屈指の名作「風と共に去りぬ」の世界が、運命の男・レット・バトラーを主人公として新たに甦る!
(1巻762円-本体価格/800円-定価
 2巻667円-本体価格/700円-定価)


プリズン・ストーリーズ

プリズン・ストーリーズ
ジェフリー・アーチャー(新潮社)

決して飲んではいけないペットボトルの水を妻に飲ませた男の運命「この水は飲めません」巧妙に儲けを隠す人気イタリアン・レストラン主「マエストロ」豊かに肉付けされたキャラクターと緻密な構成、そして待ち受ける意外な結末。読者をとことん楽しませる12編。堀の中で聞いたホントの話から生まれた、転んでもタダでは起きない、作家魂あふれる待望の短編集。
(667円-本体価格/700円-定価)