今月のおすすめbook10

2009年4月


砂冥宮 砂冥宮
内田康夫(朝日新聞社)

文豪・泉鏡花「草迷宮」のモデルになった三浦半島の旧家で、浅見光彦が取材した老人は、「金沢に行く」と言い残して数日後、安宅の関で死体となって発見された。浅見は死の真相に近づくため、金沢に向かうが、老人の足跡は意外な場所で途切れていた…。ファン待望、浅見光彦シリーズ最新作。
(1,600円-本体価格/1,680円-定価)


三匹のおっさん

三匹のおっさん
有川浩(文藝春秋)

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴りこまれてたまるかと、かつての悪ガキ3人が私設自警団を結成。定年後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人・キヨ、居酒屋の元主人で柔道家・シゲ、機械をいじらせたら無敵の工場経営者・ノリの3人を中心に、キヨの孫とノリの娘の高校生コンビがからみ、詐欺や痴漢、動物虐待など、ご町内の悪を斬る!
(1,524円-本体価格/1,600円-定価)


恋文の技術 恋文の技術
森見登美彦(ポプラ社)

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ…。森見節満載のヘタレでキュートな恋の書簡体小説。
(1,500円-本体価格/1,575円-定価)


だいじょうぶ

だいじょうぶ
鎌田實・水谷修(日本評論社)

家庭内殺人、薬物依存、自殺…。大人たちはなぜ子どもを追い詰めてしまったのか。弱い人にもお年寄りにも障害がある人にも、やさしい国にするためにはどうしたらいいのか。子どものために献身的な活動を続けている鎌田實と水谷修が「ちょっと大変だけどなんとかなるさ、だいじょうぶ」といえるような国にするためにはどうしたいいのかを考えた、入魂の往復書簡。
(1,200円-本体価格/1,260円-定価)


この世でいちばん大事な「カネ」の話 この世でいちばん大事な「カネ」の話

西原理恵子(理論社)

どん底だったあのころのこと。「貧乏」は、札束ほどにリアルだった…。なぜ我々はこどもに「金」の教育ができないのだろう?カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中、カネがなければ人生貧しい。これは真実だ。ああ、それなのに…。経済学者やカネの地獄を見ない者にはけっして語れない、そんな、カネと労働のリアルを見つめ、人生の根本を哲学する書。
(1,300円-本体価格/1,365円-定価)


化粧する脳

化粧する脳
茂木健一郎(集英社)

人は無意識のうちに、他者の「顔」からその心を読みとっている。顔は心の窓であり、見た目は対人コミュニケーションの鍵なのだ。化粧を通じた画期的な研究によって、自分の見た目を装うことの重要性が明らかになってきた。他者の視点から自己を見つめることは、社会的知性を育むことになるからだ。話題の脳科学者である著者が描く現代人必読の衝撃の論考!
(680円-本体価格/714円-定価)


死体の経済学 死体の経済学
窪田順生(小学館)

人生最後にして最大のセレモニーである葬儀。平均231万円という大金を払いながら、人は葬儀費用の内実を知らない。1日1万円のドライアイスや100万円の使いまわしの祭壇など、ベールに包まれた葬儀業界のカラクリを遂に明かす!さらに映画で話題の納棺師や遺品整理屋など最前線の「おくりびと」たちを徹底ルポする。
(720円-本体価格/756円-定価)


奥会津三泣き因習の殺意

奥会津三泣き因習の殺意
相場英雄(小学館)

福島県会津の田野倉ダム湖畔で、鹿田建設の副社長が他殺死体で見つかった。大和新聞会津若松局に出向中の宮沢賢一郎は、調査に乗り出すが、さらに経営企画部長まで失踪する。宮沢は、事件が誇り高い会津人気質と関係していると気づくのだが…。歌謡曲と麺を愛する地方記者の活躍を描く新・旅情ミステリー。
(533円-本体価格/560円-定価)


青山娼館 青山娼館
小池真理子(角川書店)

娘と親友を亡くす不幸のどん底から、高級娼婦という仕事に行き着いた奈月。青山に佇むその館には、白檀の香りと真に拮抗する男女の関係があった。次第に生の実感を取り戻す奈月は、やがて娼館のマダム・塔子の過去を知ることになる…。怒りと悲しみに満ちた人生が交錯し、身体から再生していく日々を描いた衝撃作。
(590円-本体価格/620円-定価)


ドロップ

ドロップ
品川ヒロシ(幻冬舎)

不良マンガに憧れ、わざわざガラの悪い学校に転校してきたヒロシ。彼は達者な口で見事ワルの仲間入りを果たす。その後、近隣中学に殴りこみをかけたりなど念願の不良生活を送りながら、仲間たちと友情を育んでゆくが…。ベストセラーとなった青春小説の金字塔!
(571円-本体価格/600円-定価)