企画展示 |10-11月に開催する展覧会のお知らせ      
     
     

伊砂利彦 志村ふくみ 二人展
─染める、織る 最前線─

2008年10月11日(土)〜11月24日(月・祝)

 ともに1924(大正13)年生まれの伊佐利彦と志村ふくみは、日本染織界をリードし、確かな表現技術で常に革新的な作風を展開してきました。
 伊佐利彦は、長い伝統と多様性をもつ型絵染めという技法により作品を作り続けています。鋭い観察眼に裏付けられた自然の姿は、型絵染めによって明快な形とリズムを与えられ、普遍的な形象にまで高められています。近年、その作風は洗練の度合いを高め、しばしば制約となる技術や従来の自然観からも自在であるかのようにみえます。
 志村ふくみは、草木染めと紬織りの技術を独自に開拓し、1990年に「紬織り」の重要無形文化財保持者となり、1993年には文化功労者に選ばれています。植物染料による透明感のある輝くばかりの色調と、素材を活かした平明な織りが特徴で、着物を中心とした作品を発表しています。近年は、これまでに制作してきた布をいかして、貼り交ぜやコラージュの技法によって、自在で独自の作風を展開しています。
 既に高い評価を受けている二人の作家の活動の軌跡と現在を、代表作と新作の約110点によってご覧いただきます。
 さらに本展では、この展覧会に際して、二人が初めて取り組んだ共同制作2点をご紹介します。衰えることのない情熱と、前向きな心の在り方は、創作の意味と可能性、生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。



伊佐利彦「流れ」1971年
東京国立近代美術館蔵

伊佐利彦「奥入瀬」1975年
東京国立近代美術館蔵

「沖縄戦で逝きし人々にささげる鎮魂歌」1991年 当館蔵

志村ふくみ「鈴虫」1959年
群馬県立近代美術館蔵

志村ふくみ「水瑠璃」1976年
東京国立近代美術館蔵

志村ふくみ「青嵐」2001年

●休館日

:毎週月曜日(ただし10月13日、11月3日、24日は開館)
10月14日(火)、11月4日(水)

●観覧料 :一般・大学生=700(560)円/高校生=400(320)円
 /小・中学生=200(160)円
 

 ※( )は20名以上の団体料金

ふくしま教育週間(11月1日〜7日)は高校生以下無料。ただし4日は休館。

【関連イベントのご案内 】

アーティスト・トーク
◆日時=10月11日(土) (1)11時〜12時 ◆講師=志村ふくみ氏
◆日時=10月11日(土) (2)14時〜15時 ◆講師=伊佐利彦氏
◆会場=企画展示室(企画展観覧券が必要です)

学芸員によるギャラリー・トーク
(1)10月25日(土) (2)11月1日(土)*友の会限定  (3)11月22日(土)
各回とも14時〜15時 ◆講師=佐治ゆかり(当館主任学芸員)
会場=企画展示室(企画展観覧券が必要です)



 特集展示 |企画展と同時開催します      
     
     

生誕100年 菊地養之助展
2008年12月2日(火)〜2009年1月18日(日)

 戦後日本画の確信を担った団体、創画会。その創立会員として活躍した菊地養之助(1908-2003)の画業を、生誕100年を機に振り返ります。
 会津本郷(現:会津美里町)に生まれた菊地は、川端画学校に学び、戦後は福島出身の洋画か吉井忠などと日本アンデパンダン展に加わり、庶民のかざらない生活や母子を中心とした家庭愛をテーマに一貫して作品を描きました。それは声高ではありませんが、ヒューマニズムと詩情に満ちた世界とよんでいいでしょう。この展覧会では、没後寄贈された作品を中心に40点あまりの作品により、永遠の母子像を求めた画家の魂の軌跡をたどります。


●休館日

:12月8日(月)、15日(月)、22日(月)、24日(水)、
12月27日(土)〜1月5日(月)、1月13日(火)

●観覧料 :常設展料金でご覧いただけます。(高校生以下無料)


志村ふくみ「雪」1976年
個人蔵

志村ふくみ「雪」1976年
個人蔵

志村ふくみ「雪」1976年
個人蔵



生誕100年 吉井忠展
2009年1月24日(土)〜3月1日(日)

 福島市出身の洋画家・吉井忠(1908-1999)の、収蔵品を中心とした生誕100年記念展示です。
 戦前の幻想的な絵画から、戦後の東北に取材したルポルタージュ的作品、さらに著作などの資料を併せ、社会派画家としての足跡をたどります。


●休館日

:毎週月曜日、2月12日(木)

●観覧料 :常設展料金でご覧いただけます。


「つむぐ女」1965年 当館蔵