今月のおすすめbook10
2006年3月
アシュリー アシュリー
アシュリー・ヘギ(フジテレビ出版)

治療法のない難病・早期老化症(プロジェリア)。通常の10倍もの速さで年をとる彼らの平均寿命は、13歳である。アシュリーは14歳。プロジェリア患者の平均寿命を超えたいま、死と直面しながらも前向きな彼女の姿から、生きることの大切さが伝わってくる…。心に響く彼女の言葉と直筆イラストも掲載。
(1,365円-税込)


私一人 私一人
大竹しのぶ(幻冬舎)

仕事、恋愛、家族…。大切なものを守るため、心で涙を流しながら、闘い、懸命に生きてきた。そして辿りついた「本当の幸せ」とは?デビューから三十余年。女優・大竹しのぶが、役者として、女性として、母として、一人の人間として初めて明かす波乱の半生。
(1,575円-税込)


包帯クラブ 包帯クラブ
天童荒太(ちくまプリマー新書)

関東のはずれに住む高校生たち。なんてことのない毎日だけど、どこかで少しづつ傷ついている…ある日ふと、傷ついた場所に包帯を巻いてみたら、気持ちがすっと楽になった。それが「包帯クラブ」のはじまりだった。「家族狩り」「永遠の仔」の天童荒太が、いまの社会が生き難いと感じている若い人たちにおくる6年ぶりの書き下ろし小説。
(798円-税込)


レイクサイド レイクサイド
東野圭吾(文春文庫)

妻は言った。「あたしが殺したのよ」湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。私立中学受験の勉強合宿中に起こったこの事件を、親たちは子供を守るため、自らの手で犯行を隠蔽しようとするが…。直木賞作家・東野ワールドの魅力満載。傑作長編本格ミステリー。
(520円-税込)


永遠の出口 永遠の出口
森絵都(集英社文庫)

「私は、"永遠"という響きにめっぽう弱い子供だった。」青々とした10代。翔けぬけた少女の時代の季節は想い出がいっぱい。どこにでもいる普通の少女・紀子。小学三年生から高校三年生までの九年間を、70〜80年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー、遂に文庫化!
(580円-税込)


愛と死をみつめて

愛と死をみつめて
大島みち子・河野実(だいわ文庫)

21歳の若さで顔面の軟骨肉腫という不治の病と闘いながらも彼のために生きようとしたミコ。それを遠く離れた東京から手紙で支えるマコ。お互いを想うあまりの嘘や自殺未遂をも乗り越えた二人だったが…。400通もの手紙が紡いだ感動のベストセラー。
(580円-税込)


クローズド・ノート クローズド・ノート

雫井脩介(角川書店)

私の部屋に置き忘れられた一冊のノート。はじめは手に取るつもりもなかったのに。そのノートを開きはじめたとき、私の平凡な日常は大きく変わりはじめる─。携帯サイトでの連載時から感動の声が続々。100万アクセスを突破した、切なく暖かい恋愛小説。
(1,575円-税込)


県庁の星

県庁の星
桂望実(小学館)

小さい頃からずっと成績優秀、品行方正、県庁の超エリート野村聡、31歳。そんな役人根性全開の彼が1年間民間研修という名目で田舎のスーパーに出向!民間vsお役所の熱い闘いがはじまる?!手に汗握る、役人エンターテインメント、映画化原作。
(1,365円-税込)


脳内汚染 脳内汚染

岡田尊司(文藝春秋)

子どもの部屋に侵入したゲーム・ネットという麻薬。それらは虚構と現実を混同させ、中毒性があり、犯罪すら引き起こす。医療少年院勤務の精神科医が、多くの実例をあげて、世に問う警告の書。
(1,680円-税込)


巨人軍論

巨人軍論
野村克也(角川oneテーマ21)

球団創設以来、最強を誇った「巨人軍」はなぜ凋落したのか。巨人への対抗心が生んだ、野村再成工場、戦力補強に金がかかるのは当然、巨人のV9がID野球の手本など敵将が徹底分析した不滅の「巨人軍」のすべて。
(720円-税込)