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2009年7月 |
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1Q84 (BOOK1)(BOOK2) |
村上春樹(新潮社)
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1984年の東京。作家志望の予備校教師「天吾」は、「ふかえり」という少女の書いた小説「空気さなぎ」をリライトし、文学新人賞を受賞させることを企む。スポーツインストラクターの「青豆」は女性インストラクターとしての表の顔のほかに、性と暴力の裏の顔を持つ。やがてある出来事をきっかけとして、1984年の世界は1Q84の世界へと姿を変えてゆく…。7年ぶりの長編。 |
贖罪 |
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湊かなえ(東京創元社) |
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とりえと言えばきれいな空気、そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる…。悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真のミステリ。 |
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京極夏彦(祥伝社)
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「厭だ、厭だ、厭だ」感情的パワハラを繰り返す上司に対する同期・深谷の呪詛のような繰り言にうんざりして帰宅した私を、玄関で見知らぬ不気味な子どもが迎えた。その子どもは妻には見えていないようだ。幻覚か?だが、これが底なしの悪夢の始まりだった。悪寒、嫌悪、拒絶…あらゆる不愉快、不快を詰め込んだ日本一の「どんびき」エンターテインメント。 |
ゴーマニズム宣言 天皇論 |
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小林よしのり(小学館) |
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戦後日本人が始めて天皇を知るときが来た!「天皇は神なのか」「戦争責任はあったのか」誤解と偏見だらけの天皇観を正し、雅子妃や皇位継承をめぐる現代皇室の問題点にも鋭く切り込む最高の「天皇入門書」登場。今上天皇、昭和天皇をはじめ、皇室の知られざる秘話の数々に驚きと感動が止まらない。著者渾身のシリーズ最高傑作。 |
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へこたれない |
鎌田實(PHP出版) |
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つらいことや悲しいことがあった時、生きるのが嫌になった時、「へこたれない」と口ずさんでみよう。あなたが気づいていない、あなたの内にある、眠っていた力が甦る。信じていい。「へこたれない」という魔法の言葉を…。難病や障害を乗り越え、人と人との支えあいの中で力強く人生を歩む人々を描いた、元気になるエッセイ。 |
リンゴが教えてくれたこと |
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木村秋則(日本経済新聞出版社) |
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「自然には何一つ無駄なものはない。」絶対不可能と言われたリンゴの無農薬・無肥料栽培を成功させ、一躍時の人となった農業家が、「奇跡のリンゴ」が実るまでの苦難の歴史、独自の自然観、コメや野菜への展開を語ると共に、農薬と肥料に依存する農のあり方に警鐘をならす。 |
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歴史を「本当に」動かした戦国武将 |
松平定知(小学館) |
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天下統一を目指して歴史を動かした信長・秀吉・家康などの戦国武将たち。しかしその成功の裏には、必ず名参謀が存在した。戦略を立案し、実践した彼らこそが「本当に」歴史を動かした戦国武将なのである。現代のビジネス社会にも通用する教訓や成功のヒントを黒田官兵衛や直江兼継らのエピソードから読み解く。 |
シャトゥーン ヒグマの森 |
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増田俊也(宝島社
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マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に立つ小屋に集まった、学者や仲間たち。そこへ雪の中を徘徊する体重350キロ、飢えて凶暴化した手負いの巨大ヒグマ「シャトゥーン」ギンコが襲いかかる!電話も通じない孤立無援の状況下から抜け出すことは出来るのか? |
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片眼の猿 |
道尾秀介(新潮社)
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盗聴専門の探偵の俺は、楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起こる。俺たちは否応なしにその渦中に巻き込まれていった…。「向日葵の咲かない夏」で大ブレイク中の著者の長編ミステリ。 |
誇りと復讐(上)(下) |
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ジェフリー・アーチャー (新潮社) |
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自動車修理工ダニーのプロポーズは成功した。相手は幼馴染みで雇い主の娘のベス。順風満帆なはずが、お祝いに出かけたパブで、ダニーは殺人事件に巻き込まれる。被害者は一緒にいたベスの兄で親友のバーニー。ダニーは犯人として逮捕されてしまう。運命は変わった、全く違う方向に。読者を翻弄するストーリー展開と息を呑むサスペンス、作者会心の復讐劇。 |
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