今月のおすすめbook10
2010年4月

ロスト・シンボル ロスト・シンボル ()()
ダン・ブラウン(角川書店)

旧友であるフリーメイソン最高幹部・ピーター・ソロモンから急遽、講演を頼まれたラングドン。そこで彼を待ち受けていたのは、切断された右手首。フリーメイソンの指輪が薬指にあるそれは、ピーターのものであった…。人間、宗教、科学…根源的なテーマを強烈に突きつける、ベストセラーのラングドン・シリーズ第3弾!
(各1,800円-本体価格/各1,890円-定価)


数えずの井戸 数えずの井戸

京極夏彦(中央公論新社)

数えるから、足りなくなる…。誰もがそれぞれに自分らしく生きようとし、どうしようもなく歯車は狂う。それは、はかなくも美しい、もうひとつの「皿屋敷」。人口に膾炙し、怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語りなおす人気シリーズ、待望の第3弾。
(2,000円-本体価格/2,100円-定価)


きみ去りしのち きみ去りしのち
重松清(文藝春秋)
我が子はその瞳で数え切れないほどの光景をみるはじだった…。幼い息子を喪った父。「その日」を前にした母に寄り添う少女。生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。どれだけ歩き続ければ、別れを受け入れられるのだろう…。再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説。
(1,524円-本体価格/1,600円-定価)

幸せ上手 幸せ上手
渡辺淳一(講談社)
今いちばん欲しいもの、それは生きていく力。大変革の時代、「これまで」の延長線上に答えはない。幸せはあなたのすぐ側に、たくさんこぼれているのだ。「既成概念から抜け出す」「恋愛という自己革命」など、身近に潜んでいる幸せをつかむ方法と考え方を説く。元気をくれる一冊。
(1,048円-本体価格/1,100円-定価)

空気は読まない 空気は読まない
鎌田實(集英社)
空気は、人に、街に、時代に伝染する。じわじわと広がり、いつの間にか気分を高揚させたり、停滞させたりする。空気に流されるな、空気を作り出せ。今、無気力になりがちな若い人、先行きに希望がもてない中高年に、新たなやりがいや、進むべき方向を、軽い読みものを通して示す本。
(952円-本体価格/1,000円-定価)

アホの壁 アホの壁
筒井康隆(新潮社)
なぜそんなアホなことをするのか?無益な争いに血眼になり、破綻必至の計画を立て、互いに殺しあうに至るのは、いったいなぜなのか?現代人がいとも簡単に飛び越えてしまう「アホの壁」をめぐり、豊富なエピソードと心理学、文学、歴史ないまぜで綴る抱腹絶倒の筒井流人間論。
(680円-本体価格/714円-定価)

発達障害に気づかない大人たち 発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦(祥伝社)

子供だけのものと思われがちな発達障害だが、実は「大人の発達障害」も数多く存在する。しかも、大人になってからのほうが、うつ病や依存症など大きな問題を引き起こしやすいのだ。これまであまり知られていなかった「大人の発達障害」の実態から治療法まで全部まとめてこれ一冊でわかる!
(780円-本体価格/819円-定価)


使命と魂のリミット 使命と魂のリミット
東野圭吾(角川書店)
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」という脅迫状が届く。手術室でなにがあったのか?大病院に前代未聞の危機が襲う!心の限界に挑む、大傑作長編サスペンス。
(705円-本体価格/740円-定価)

王国 王国
(その1)(その2)(その3)
よしもとばなな(新潮社)

ある特別な力を受け継ぐ女の子・雫石は、自給自足の山の生活を離れ、慣れぬ都会生活を始める。そこで待っていたのは、目の不自由な占い師・楓との運命的な出会い。そして、サボテンが縁を結んだ野林真一郎との、不倫の恋だった。ライフワーク長編「王国」三部作、待望の文庫化。
(1・2…各324円、3…400円-本体価格/1・2…各340円、3…420円-定価)


ボローニャ紀行 ボローニャ紀行
井上ひさし(文藝春秋)
歴史に学び、市民が知恵と愛情を結集して、イタリア有数の豊かな街となったボローニャ。「ボローニャ方式」っていったいどんなこと?街を訪れた著者は、人々が力を合わせ理想を追う姿を見つめ、思索を深めていく。文化による都市再生のモデルとして世界に知られたボローニャを読み解く豊かな文明論的エッセイ。
(505円-本体価格/530円-定価)