今月のおすすめbook10
2010年5月

1Q84 BOOK3 1Q84 BOOK3
村上春樹(新潮社)

そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かも知しれない…。刊行以来、空前の話題を呼んでやまない長編小説、待望のBOOK3刊行!
(1,900円-本体価格/1,995円-定価)


オー!ファーザー オー!ファーザー

伊坂幸太郎(新潮社)

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくないって?うちの場合は、母一人子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。それもアクの強いね…。すべての伏線がつながるこの快感!伊坂エンタメの真骨頂!
(1,600円-本体価格/1,680円-定価)


桐島、部活やめるってよ 桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ(集英社)
バレー部の主将桐島が、突然部活をやめた。そのことで、同じ高校に通う5人の生活に小さな波紋が広がり…。野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。部活をキーワードに、至る所でリンクする5人の物語。平成生まれの現役大学生が描く青春群像激。
(1,200円-本体価格/1,260円-定価)

高峰秀子の流儀 高峰秀子の流儀
斉藤明美(新潮社)
動じない。求めない。甘えない…。不世出の名女優・高峰秀子の研ぎ澄まされた感性と心の内にあるものを、唯一側にあることを許された著者が、高峰の肉声を交えながら鋭く描く。何が醜くて何が美しいか。何が本物で何が偽りか。まもなく86歳を迎える彼女の暮らしに貫かれた生き方の美学。
(1,600円-本体価格/1,680円-定価)

老兵の消燈ラッパ 老兵の消燈ラッパ
佐藤愛子(文藝春秋)
コドモの給食代を払わぬ親、些細な不調で救急車をよぶ老人、プライドばかりが高い草食系男子、必然性のないコンカツに励む女子…今の日本人はここまで甘ったれになった!理不尽な世相を嘆きつつ、滲み出るおかしみと哀愁を描く、86歳、佐藤愛子の最新傑作エッセイ。
(1,238円-本体価格/1,300円-定価)

しがみつかない死に方 しがみつかない死に方
香山リカ(角川書店)
人生の価値は『最期』で決まるのか?孤独死=悲劇なのか?単身者の孤独死は年間3万人。既婚者、未婚者、誰ともに孤独死の可能性を秘める今、脅迫的に孤独死を語るのではなく、自らの死と向き合い、満足死を実現するための準備情報を豊富に紹介。ベストセラー「しがみつかない生き方」の続編的作品。
(724円-本体価格/760円-定価)

JAL崩壊 JAL崩壊
日本航空・グループ2010(文藝春秋)

3000万円を超える年収をもらっているのに操縦中、居眠りをするパイロット、会社相手に裁判連発の労組(8つもある!)、ファーストクラス乗り放題の国交省の役人…ナショナルフラッグは潰れるべくして潰れた!現役・OBのパーサー、スチュワーデスたちによる怒りの内部告発を緊急出版。
(740円-本体価格/777円-定価)


そうだったのか!中国 そうだったのか!中国
池上彰(集英社)
上海万博を前に知りたい、中国のすべて!13億もの人口を抱えながら、急速な経済成長で世界に圧倒的な存在感をみせる中国。一方、都市部と農村部の格差や少数民族の抑圧、公害等の新たな問題も浮上。複雑な中国現代史を大人気の池上彰がわかりやすく解説。
(724円-本体価格/760円-定価)

ボックス! ボックス! ()()
百田尚樹(太田出版)

アホでおちゃらけだが天才的ボクシングセンスを持つ鏑木。彼の所属する恵比寿高校でボクシング部に幼馴染みでいじめられっ子だった木樽が入部した。成績トップクラスの木樽の入部は周囲を驚かせるが、彼には強くなりたい理由があった…。大阪の下町を舞台に2人の少年の成長と挫折を感動的に描いたスポーツ青春小説の金字塔、待望の文庫化!
(各550円-本体価格/各578円-定価)


ランナー ランナー
あさのあつこ(幻冬舎)
長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李は、家庭の事情から陸上部を退部しようとする。だがそれは、一度レースに負けただけで、走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳にすぎなかった…。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!
(495円-本体価格/520円-定価)